アマチュア無線機と広帯域受信機でラジオ受信耐久テスト

概要

中波AM放送・超短波FM放送を受信できる、いわゆるふつうのラジオは、スペック上の電池持ちが非常によい(例: ICF-T46 は46時間受信可、詳しくは 別記事参照)。スペックでは太刀打ちできないアマチュア無線機だけど、ラジオの代用にしたら実際何時間くらい聞くことができるのかが気になったので調べてみた。その結果、省電力機能をフルに使った場合の連続聴取可能時間は以下のような結果で、外出時のラジオ受信手段としては十分実用的であることが判った。

  • フルスペックの2バンド対応アマチュア無線ハンディ機 TH-D74でAMラジオ受信: 11時間40分
  • 広帯域受信機の DJ-X100 でFMラジオ受信: 16時間52分

背景

最近、通勤時の常備無線機は DJ-X100 と TH-D74 の2台にしている。DJ-X100 はデジタル対応広帯域受信機なので、デジ簡(免許局・登録局)を含めて多様な情報源から情報を入手できるし、TH-D74 は APRS 対応なので、モバイル回線でパケット通信できなくても i-Gate 局(インターネット接続が生きている局)に繋がれば email を発信することができる。

この組み合わせで一点だけ不安なのが電池持ち、特にラジオ受信の連続聴取可能時間。以前持ち歩いていた VX-3 は、ラジオの連続受信が20時間もできる上に予備バッテリ (NP-60) が小型・安価なので、予備バッテリ込みで40-60時間連続聴取できる、という強みがあったが、現時点での組み合わせではバッテリの持ちはだいぶ不安がある。

というわけで、アマチュア無線機・受信機を使ってラジオを受信すると、いったい何時間聴き続けられるのかを知りたくなり、試してみた。

実験環境

基本的な環境設定は以下の通り。

  • 通勤時は家族がいないので、聴取時間を最長にするため、スピーカーではなくイヤホンで受信する
  • あらゆる省電力機能を有効化し、あらゆる付加的機能をオフにする
  • 一切触らない(バックライト消灯状態を維持する)

個別の環境は以下の通り。

DJ-X100

  • AMラジオは受信できないのでFMラジオ (TBS-FM 90.5MHz) で試す
  • 単に CONFIG キー長押ししてFMラジオ機能を起動するのではなく、手動でFMラジオの周波数を入力することで、ラジオ受信だけの状態にする
  • GPS オフ
  • バッテリーセーブ (BS) あり・なしの両方でテスト(実はテスト前はBS関係ないと思ってた)

TH-D74

  • AMラジオ (NHK東京ラジオ第一放送 594kHz)で試す
  • Bバンドだけのモノバンドに設定して、そこで594kHz にチューンする
  • Bluetooth オフ・GPSオフ・BSオン

実験結果

環境 受信時間
DJ-X100 (BSなし) 7時間53分
DJ-X100 (BSあり) 16時間52分
TH-D74 11時間40分

考察

両方合わせると30時間弱の受信時間を得られるので、通勤途上で被災した場合のラジオとしては十分な持続時間と言える。興味深いのは、DJ-X100 では BSあり・なしで倍以上の差が付いたこと。FMラジオは連続受信だから関係ないと思ってたけど、どうやらそうでもない、という結果に。純粋にFMラジオ受信だけの状態にはならない(内部的には常に広帯域受信回路に電流が流れている)ようだ。

災害時は NHK ラジオが NHK-FM も含めて全波でニュースを流すはずなので(全中)、まずは DJ-X100 で NHK-FM を受信し、送信もできる TH-D74 は温存しておき、DJ-X100 が力尽きたり NHK-FM が全中から離脱したところで TH-D74 に切り替えるのがよいのでは、と思った。

RTLSDR-airband でエアバンドを複数チャネル同時受信 & ADS-B フィード提供

SDRエアバンド受信をやろうと思った背景

ある日、子供を大和市内の公園に連れて行った。ついでに厚木基地TWR と GND を受信していたら、GND からクリアランスデリバリーが聞こえてきた。「カデナ」だの「アンカレジ」だの、ずいぶん遠い目的地を言っていておもしろい。

普段の平日に在宅勤務しているとき、この厚木基地の無線をBGM代わりに仕事をするときがある。仕事場所の書斎は1Fで、基地とは反対側に窓があり、ハンディ機+ホイップアンテナでも管制塔側からの電波は届くのだが、特に GND は弱くてギリギリになっている。一方で2Fバルコニーには広帯域受信機能付きモービルホイップが設置されているので、バルコニーに隣接する寝室に受信機を置いておけば、かなりの強度で電波を受信できる。これをうまく使えないかと思っていろいろ試行錯誤していたところ*1、ふと「SDR受信機を使う」という選択肢に気付いた。

我が家には Raspberry Pi 3 Model B が1台余っていたので、人生初の Ali Express で RTL-SDR v3 ドングル を購入して、セットアップしてみた。この記事はその記録である。

ハードウェア構成

普段 IC-705 に接続して主に430MHz帯運用するのに使っているモービルホイップを、RTL-SDR に接続する。RTL-SDR を Pi3 に挿して、書斎の MacBook からリモート接続する。

ハードウェア構成図

Raspberry Pi 3 のソフトウェア構成

ひとつの RTL-SDR ドングル(デバイス)をオープンできるプロセスはひとつだけなので、こちらもハードウェアと同じく以下のような手動切り替え構成にする。

ソフトウェア構成図

切替パターンは以下の3パターンを用意した。

  1. 通常時
  2. エアバンド受信時
  3. 任意の周波数受信時

通常時 には、FlightRadar24 のフィード提供 を行うためのサービス fr24feed を動かしておく。エアバンド受信時 は、Pi3 上で RTLSDR-airband という OSS のツールを動かして複数の周波数(例: 厚木TWR, 厚木GND, 横田DEP)を一度に受信した上で、同じく Pi3 上で icecast2 サーバを動かして、その音声を宅内ネットワーク上にストリーミング配信する。FMラジオなどの 任意の周波数受信時 は、Pi3 上で rtl_tcp コマンドを実行した上で MacBook では gqrx を動かして、任意の周波数にチューンする。

通常時から別のパターンに切り替えるときは、service fr24feed stop でサービスを止めた上で rtlsdr_airband コマンドもしくは rtl_tcp コマンドを起動する。6時間以上この状態でほったらかすとFR24から「フィード来てねーよ!」という警告メールが来るので、パターン2/3 をやめるときは service fr24feed start で FR24 へのフィードを再開させておく。

導入手順

Raspberry Pi OS の導入

浦島太郎状態だったけど、Mac でも専用の Imager アプリが用意されて、とても簡単に microSD カードに書き込めるようになった。 (昔は dd コマンドで書き込んでたんだけど、バグのせいで書き込みが上手くいかないとか色々大変だった)

セットアップの時だけキーボード・マウス・ディスプレイを接続。キーボードは TrackPoint が付いている ThinkPad USB キーボードを使ったが、あまりに放置しっぱなしだったので TrackPoint のゴムが劣化して千切れた…。これ今代わりのものを入手しにくいんだっけか。

基本的なセットアップが終わったら、 apt update して apt upgrade しておく。

必要なソフトウェアの導入

  • FR24 feeder: 公式サイト から Raspberry Pi 用のフィーダをセットアップする。
  • RTLSDR-airband: ソースからビルドする。依存ライブラリをちゃんと入れておけばOK。README では「Pi3 では不要」と言われている rtl-sdr も入れないとコンパイルできなかった。
  • icecast2: apt install でインストールできる

設定ファイルの作成

rtlsdr-airband の設定はなかなかのくせ者。ポイントは以下。

  • output を icecast2 にするときは destination を8000/tcpにする。8080/tcpに流すと web console に出てこない
  • gain は受信先ごとに結構細かく設定しないと全然受信できない。

以下が設定ファイルの例。gainsquerlch_threshold が重要で、rtlsdr-airband -f -c path/to/conf と、-f オプションを付けてフォアグランド実行し、表示される信号強度を見ながら、ちょうどいい値を試行錯誤する必要がある。

devices:
({
  type = "rtlsdr";
  index = 0;
  gain = 40;
  mode = "scan";
  channels:
  (
    {
      freqs = (340.2, 299.7, 122.1, 363.8, 118.3, 270.6, 123.8, 261.4);
      labels = ("TWR(U)", "GND", "DEP(V)", "DEP(U)","APP-High(V)","APP-High(U)", "APP-Low(V)","APP-Low(U)" );
      squelch_threshold = -33
      outputs: (
        {
      type = "icecast";
      server = "X.X.X.X";
          port = 8000;
          tls = "disabled";
          mountpoint = "yokota-rapcon.mp3";
          name = "Yokota RAPCON";
          genre = "ATC";
          description = "Yokota RAPCON (NJA + OKO APP/DEPP)";
          username = "XXXX";
          password = "XXXX";
      send_scan_freq_tags = false;
        }
      );
    }
  );
 }
);

なお、icecast2 はインストール時に設定ウィザードが表示されるので、そのときパスワードを適切に設定しさえすれば、他に設定を書き換える必要はなかった。

やってみたメモ

ひとことで言うと、かなり使える。

  • rtlsdr-airband で厚木TWR, GND を受信→成功。周波数が40MHz 以上離れているので multichannel 機能は使えない、scan 機能で受信。
  • rtl_tcp でサーバを起動しておいて macOS 上の gqrx で受信→羽田ATISは無理だけど、東京APP/DEP の航空機側や、FM放送局を受信できる。

おまけ: ADS-B Exchange にもフィードできないか試した

世間的には FlightRadar24 (FR24) の知名度が高くて、民間旅客機のフライト情報などは大変にわかりやすいんだけど、横田空域のように軍用機ばかり飛んでいるエリアでは、ADSB-Exchange (ADSBx) のほうがたくさんの飛行機を確認することができる。FR24 は各方面に配慮して、軍用機・政府専用機・個人所有機などの一部の飛行機については ADS-B や MLAT の信号がフィードされていても追跡画面に表示されないようになっているのに対して、ADSBx のほうは容赦なく全機の情報を公開しているからだ(FAQ で「公開情報なんだから非表示になんてしないぜ!」と宣言してる)*2

で、いつもお世話になっているので ADSBx にもフィードできないか試してみた。結論として、現時点では成功していない。 ADS-B Exchange の公式ガイド に従っていれてみたが…。

---------------------
No data available from IP 127.0.0.1 on port 30005!
---------------------
If your data source is another device / receiver, see the advice here:
https://github.com/adsbexchange/wiki/wiki/Datasource-other-device

It looks like you are running FR24 or RB24
This means you will need to install a stand-alone decoder so data are avaible on port 30005!

If you have the SDR connected to this device, we recommend using this script to install and configure a stand-alone decoder:

https://github.com/wiedehopf/adsb-scripts/wiki/Automatic-installation-for-readsb
---------------------

ダメでした。 ちょっと調べたところ、そもそも FR24 をはじめとする ADS-B フィーダは、dump1090 という、1090MHz で受信したバイナリデータから ADS-B データにデコードするソフトウェアからデータを受け取って、それを FR24 や ADSBx のサイトに Post しているんだけど、FR24 公式スクリプトで入る dump1090 (dump1090-mutability という派生版) が出力するデータのフォーマットと、ADSBx が期待するフォーマットが違っているらしい。

FR24 付属の dump1090 は、以下の2種類のフォーマットでデータを提供している。

30002/tcp: AVRフォーマット(16進データのテキスト表記)

*8D71BD245821037D4D53C8896BA5;
*8D71BD2499102F1AC82410F389D2;
*5D71BD241BD113;

30003/tcp: なんか更に一段デコードされてる

MSG,3,333,10,861BEC,110,2023/09/24,18:09:34.660,2023/09/24,18:09:34.660,,9425,,,34.98154,139.87724,,,0,0,0,0
MSG,5,333,14,86E84C,114,2023/09/24,18:09:34.714,2023/09/24,18:09:34.714,,4125,,,,,,,0,,0,0

どうやら ADSBx のフィーダは、beast と呼ばれるバイナリを期待しているらしく、FR24 付属の dump1090 が提供するこれらのフォーマットを読んでくれないようだ。 ログを見ると、Beast TCP input を取りに行ったけどゴミが来るばかりだ、と文句を言っている。

 9月 24 20:52:36 pi3 adsbexchange-feed[343121]: Beast TCP input: Connection established: 127.0.0.1 port 30003
 9月 24 20:52:37 pi3 adsbexchange-feed[343121]: Garbage: Close: 127.0.0.1 port 30003 sample: ||

おそらく、ADSBx の以下のガイドに従って、dump1090 をいろいろ変える必要があるのだろう。このガイドに記されたツールを動かすと、readsb を入れた上で fr24 の dump1090 を設定変更して両フィードに流し込むようにしてくれるようだ。

github.com

そのうちやろうとは思っているものの、ほぼほぼ自分のやりたいことはできてしまっているので、とりあえずこれは今後の課題ということで、やり残し。

Referemce

RTL-SDR 関係

icecast

ADS-B

*1:「受信機の画面をカメラに移し込んだ iPad を寝室においておいてそこに向かって Facetime する」とかも試してみた。意外と使えるが、毎回 iPad を所定位置に設置するのが面倒だった。

*2:もっとも、聞こえてくる航空無線と比較すると、戦闘機や哨戒ヘリはそもそも ADS-B を使っていないらしく、ADSBx といえどもそれらの航空機は表示されない

イヤホンアンテナケーブル自作

概要

以前の記事で、「電車内で FM ラジオを聞くにはイヤホンアンテナ機能がすごい威力を発揮する」ということを書いた。

tmishina.hatenablog.com

手持ちの携帯用アマチュア無線機・ラジオのうち、ICF-T46 と VX-3 は最初からイヤホンアンテナに対応しているが、もう1台のケンウッド製アマチュア無線機 TH-D74 はイヤホンアンテナに対応していなかったので、ラジオライフの記事を参考にして自作してみた。

radiolife.com

その結果、ホイップアンテナではS1くらいしか振らない TBS ラジオ FM (90.5MHz) が S8 くらい振るようになり、メリットも大幅に改善できることを確認した。ついでにモノラル2.5φL字→ステレオ3.5φ変換ケーブルも自作して、ケンウッド機専用イヤホン以外にも汎用のイヤホンを使えるようにした。

回路図

回路は単純で、

  • 音声入力側には直列にコイルを入れて LPF とする
  • アンテナ端子側には直列にコンデンサを入れて HPF とする

というのを組み合わせたもの。ラジオライフの記事では直列に入れるコイルを 1mH としているが、千石電商で見てみてら 1mH ぴったりのインダクタは売っていなかったので、470uH を2個直列に入れて 940uH にすることで 1mH インダクタの代替とした。

回路図

一応計算してみたところ、LPF 側に流れ込む 100MHz の高周波に対するインピーダンスは 600kΩ で、HPF側に流れ込む 6kHz の可聴周波に対するインピーダンスは 100kΩ くらいになるようだ。これくらいあれば相互に影響するというのはない…と信じる。

手計算でインピーダンスを確認

工作

毎度おなじみはんだ付け。今回は新入りの goot PX-280 を投入。イチケンさんが紹介していたのでいつか買おうと思ってたんだけど、昨今のインフレを見て、「もう買っとこ!」と思って購入。

youtu.be

これ、本当にすごかった。今回は大した作業をしてないので本当の威力を発揮したわけじゃないと思うけど、単純に「加熱されるまでの時間が短い」というだけでも大助かり! ものの20-30秒くらいで350度まで上昇、すぐに作業できる。そしてはんだ付け作業の途中で被覆剥きとかをして使ってないときは自動的にスリープに入るのでこて先が痛まない! これは嬉しい。おすすめです。

という PX-280 で、コネクタ・ケーブル・インダクタ・コンデンサをはんだ付け。アンテナ側は両端 SMA 同軸ケーブルを途中で切って使い、音声入力コネクタは2.5φモノラルケーブルを切って使う、という手でコネクタ自体のはんだ付けを回避。GND は適当にスズメッキ被覆線で接続。

はんだ付け作業中

最後に露出している部分を自己融着テープで絶縁し、全体をビニルテープで巻いて完了。若干機械的強度に不安はあるものの、とりあえずはこれでよしとする。

イヤホンアンテナ対応ケーブルの完成

これで TH-D74 は専用イヤホンではなく汎用の3.5φステレオイヤホンが使えるようになった。このままでは、このイヤホンアンテナケーブルを使うとき(3.5φステレオ)と使わないとき(2.5φモノラル)とで異なるイヤホンを用意しなければいけなくなってしまうので、ついでに 2.5φモノラル→3.5φステレオ変換ケーブルも作った。

2.5φモノラル→3.5φステレオ変換ケーブル

試用

できあがったイヤホンアンテナケーブルに、そこらへんにあったイヤホンを繋いでみた。ホイップアンテナではS1くらいしか振らない TBS ラジオ FM (90.5MHz) が S8 くらい振るようになり、メリットも大幅に改善できることを確認した。今後はこのイヤホンアンテナケーブルを持ち歩いて、TH-D74 を持って電車に乗っているときになにかコトが起こったら使ってみようと思う。

docomo 4G と au 4G の電界強度比較

巻頭言

8月1日からデュアル SIM (ahamo + povo 2.0) 運用を始めて、今週観光地へ行ってきたので、両者の比較をしてみた。

結論: docomo 4G と au 4G どちらもエリアはとても広い。人口希薄地帯では docomo 4G が有利かもしれないが、人がいるところ(特に屋内)では au のほうがいいかも

以下を読み進める前に注意事項です。

  • あくまでアンテナピクトの本数(おそらく最寄り基地局からの電波の電界強度)しか比較してません
  • スループットもレイテンシも計測していないので、ピクトの本数が少なくてもそれらの性能が上回っている可能性は否定できません
  • よって、「圏外ではない」という以外の評価(性能)はできないと思って見て下さい
  • 高速道路では助手席に座ってるときに確認しています

比較条件

  • 比較項目: docomo 4G (Xi) と au 4G (LTE) のアンテナピクトの本数
  • 使用した機器: iPhone 第二世代 (4Gのみ対応で5G未対応) のデュアル SIM
    • ahamo: eSIM
    • povo 2.0: nano SIM
  • 比較した地点: 3種類

比較結果

  • 両キャリアとも圏外になったことは一度もなし(すごい!)
  • 市街地と観光地は同じ傾向: 屋外は同等、屋内は au 4G のほうがピクト多い
  • 高速道路: docomo 4G のほうがピクト多い

考察

  • 屋内は常に au のほうがよかったので、docomo 4G は GHz 帯を、au 4G は 800MHz 帯をメインで使っている可能性がある
    • この想定が合っているとしたら、docomo 4G のほうがセルが小さくて、混雑時のスループットはよい可能性がある
    • 屋内は au のほうが安定してそう(実際には docomo 4G でも困ることはなかった)
  • 高速道路での状況を見る限り、極端に人が少ない場所(登山など)へ行くときは docomo 4G のほうがよいかもしれない
    • 一般的な生活を営むのであれば au のほうがよいかも

再度書きますが、あくまでアンテナピクトの本数を、場所を移動するたびにチラチラ見て比較した、というだけなので、参考程度に捉えて下さい。

コミナティ接種メモ(4回目)

随時更新予定。

2022-07-23

  • 810 BT 36.4 高め体温と穿刺部の痛みは継続、腋下の痛みは解消

2022-07-22

  • 745 BT 36.4 腋下の痛みはほぼなし、穿刺部はまだちょっと痛い、これでも平熱(35.8度)よりは高い

2022-07-21

  • 620 BT 36.4 接種した側(左)の腋下(リンパ節)がちょっと痛い以外は平常

2022/07/20

  • 500 BT 36.0
  • 600 BT 36.2
  • 725 BT 36.4 平熱より0.6度ほど高い
  • 750 BT 36.2 来そうな予感するも観測値は低い
  • 830 BT 36.8 タイレノール1T
  • 910 BT 36.8 自覚できる熱っぽさはない
  • 940 BT 36.6 通常通り仕事中
  • 1010 BT 36.5
  • 1040 BT 36.5
  • 1115 BT 36.4
  • 1140 BT 36.4
  • 1210 BT 36.5
  • 1240 BT 36.5
  • 1315 BT 36.5
  • 1340 BT 36.6 平常時でも午後4時に向かって体温は上昇するのでそれと区別できぬ
  • 1410 BT 36.5 上昇していない
  • 1440 BT 36.6
  • 1540 BT 36.5
  • 1610 BT 36.6 ちょっと熱っぽいような
  • 1640 BT 36.6 やはり違和感ある、服用間隔も問題ないので念のためタイレノール1T追加
  • 1755 BT 36.6 違和感減少
  • 1900 BT 36.5 お馬さんやって晩ご飯食べたら暑い
  • 2000 BT 36.6
  • 2110 BT 36.4 子供がシャンプー無駄遣いして風呂の排水溝を泡で詰まらせて父激怒ののち40分経過した値
  • 2345 BT 36.5 これで終わりか?

2022/07/19

  • 1430 接種前 BT 36.3
  • 1505 接種
  • 1600 BT 36.6
  • 1640 BT 36.6 頭痛がする気がするけど接種との因果関係不明(仕事してるからではないか)
  • 1730 BT 36.4
  • (この間データが飛んでいる、36.3-36.4 で経過)
  • 2130 BT 36.0 (入浴後45分経過しているので下がっているのかも)
  • 2210 BT 36.4 子供が腕に突っ込んでくると痛い

停電時にポータブル電源でガス給湯器は動くか? 消費電力を調べてみた

概要

今年以降、夏・冬ともに 電力不足が見込まれている 。冬はモノを燃やすなり重ね着をするなりすれば何とかなるが、夏の暑さは如何ともし難い。そうなると「ポータブル電源で扇風機を動かす」というのが現実的な解ではないかと考えるようになった。仮にポータブル電源を導入したとすると、本来停電時には動かないガス給湯器が使える可能性がある。しかしその可能性を具体的に調べたことはなかった。そんなとき、防災アドバイザー高荷さんの動画で、ガス給湯器はポータブル電源でも動かせる、と知った。 youtu.be

そこで、我が家のガス給湯器の消費電力を確認して我が家でこれが実用的なのか確かめてみた。結果として、出力200W級のポータブル電源だとしても十分実用に足ることがわかった。ただし、凍結防止ヒーターが作動するような厳冬期には使えない(水抜き必須)こともわかった。

機器概況

我が家は神奈川県(東京電力50Hz電灯契約)で、2カ所に床暖房が付いている。それに対応する給湯器は床暖房最大3ヶ所対応のエコジョーズ給湯器が屋外設置されていて、定格消費電力は50Hzにおいて275W(凍結防止ヒーター199W)という表示が出ている。すなわち、厳冬期には最大で 275+199=474W を消費することになる。

一方でポータブル電源の給電能力を見てみる。一番普及しているであろう Jackery の機種で言うと、Jackery 240, 400 が最大200W(瞬間最大400W)、Jackery 708 が500W(瞬間1000W)、Jackry 1000 が1500W(瞬間2000W)となっている。個人的には、もし購入するとしたら 240 or 400 なので、給湯器が動くのかどうか微妙なところ。

そこで、「おそらく275Wはガス機器を最大に使った場合で、実野ところはそんなに消費しないのではないか」と考え、床暖房・お風呂のお湯張り・シャワーなどを個別に使ったときどうなるのかを調べるべく、サンワサプライワットチェッカーで測定してみた。

測定結果

様々なユースケースにおける消費電力を測定してみたところ、以下のようになった。

使い方 消費電力 [W] 備考
床暖房1ヶ所 103 パワフル暖房機能オンでも消費電力あまり変化なし
床暖房2ヶ所 122 2ヶ所に増やしても倍にはならない
床暖房2ヶ所 + 蛇口から35度温水 143
お風呂のお湯張り 瞬間214, 連続95 点火時に214, 数十秒160, のち95で安定
39度シャワー 47

発見1: 床暖房の消費電力すごい

これはちょっと驚いた。床暖房がオンの状態だと、ガス給湯器は冷却ファンを回しながらゴウゴウと動作していて、冷却にかなりの電気を使っていそうだった。作ったお湯を床暖房の配管に送り込むポンプにも電力を消費するのかもしれない。

一方で、仮に100W消費するとしたら、これが2時間続くとそれだけで200Wh 消費してしまい、停電時に貴重な電力を投入するには惜しい。床暖房は設定温度まで上昇すると間欠的に動作するので、この100W超えの消費電力がずっと続くわけではないと思うが、今は初夏でまともな測定ができないため、長時間動かしたときにどれくらいの電力を消費するのかは、冬になってから再度測定しようと思う。

発見2: 床暖房とお湯張りを排他的に使えば200W級ポータブル電源でもガス給湯器を駆動できる

表からわかるとおり、床暖房とお湯張りのいずれかを使っている場合、定常的に使う電力はせいぜい100W程度であり、200W級のポータブル電源でも十分駆動できる。お湯張りの最は瞬間的に大電力を消費するので、同時に使うのは避けた方がよさそうである。蛇口からお湯を出す点に関してはたいした追加電力ではないので、気にせず使っていいかなと思った *1

発見3: 厳冬期には使えない

厳冬期、凍結防止ヒーターが同時に動作すると200W級ポータブル電源では瞬間電力が足りない。ということは、凍結防止ヒーターだけを動かして、いつでも使える状態にしておく意味もない。理想的には、厳冬期に停電したら水抜きをしておくべきだと思う。まぁ、冬ならシャワーを2日に1回くらいの頻度にしても大丈夫…ということにしておこうかなと思う。

発見4: 雨のとき厳しそう

屋外設置されているガス給湯器、雨になったらポータブル電源の置き場所に困りそうである。テーブルタップを使って最寄りの窓から屋内に引き込むしかなさそうなので、テーブルタップ部分をアンテナ線よろしく防水加工する必要がありそうだなと感じた *2

*1:我が家の給湯器の場合、蛇口からお湯を出すと風呂のお湯張りは一時停止するので、消費電力が増えることはないと思われる

*2:テーブルタップごと防水しないといけないので、ジップロック辺りにタップ全体を入れた後で、袋の口を何らかのテープでガッチガチに接着する方法になるのかなと思う

スパイクバックス筋注 接種メモ (3回目)

「COVID−19ワクチンモデルナ筋注」改め「スパイクバックス筋注」接種メモ(3回目)です。mRNA量が半量の 50ug になった3回目の副作用や如何ならん?

接種当日の様子

1,2回目は大手町の自衛隊大規模接種センターで打ってもらったけど、今回は予約が取れたので、地元自治体の大規模接種センターへ。

会場はホテルの宴会場だったので、めっちゃくちゃ綺麗な場所でした。ここを見て改めて、大手町のオペレーションすげーと思いました。あんだけ並列度が高いのはすごい。

大手町は若者〜働き盛りの人が多かったけど、今回はほぼ全員お年寄り。付き添いあり・車椅子・自分の名前を聞かれても(耳が遠いからか)答えられないなど、こちらはこちらでオペレーションに工夫がいりそうな感じでした。

以下が逐次メモです。下に行くほど古い日付です。今回の失敗は day 1 の頭痛時、持病の緊張性頭痛が励起されてしまったのに気付くのが遅れて、頭痛が遷延したこと。それ以外は前回より発熱も少なかったので、やはり 50ug に減らした分だけ副反応も減っている気がする(n=1)。

2022/02/16 (day 3)

  • 結局モデルナアームは悪化せず

2022/02/15 (day 2)

  • 710 BT 36.1、接種部位がほんのりモデルナアーム気味?

2022/02/14 (day 1)

  • 617 BT 36.5 軽い頭痛継続
  • 715 BT 36.3
  • 820 BT 36.5
  • 848 BT 36.3 寝る
  • 942 BT 36.9 起きた、悪寒なし
  • 1100 BT 37.6 来た、飲も
  • 1116 ロキソプロフェン1T inゼリー1パウチ(空腹だったので胃を保護するため)頭痛++
  • 1308 BT 36.8 頭痛++
  • 1334 BT 37.0 頭痛++
  • 1343 BT 36.8 頭痛+
  • 1458 BT 35.9 頭痛+
  • 1549 BT 36.3 頭痛+ 体を動かすとズキズキと痛い タイレノール2T
  • 1614 頭痛で何もできない、テルネリン 1T追加

最後のテルネリン追加が効いて、夕食のころには平常運転に。

2022/02/13 (day 0)

  • 1544 筋注
  • 1640 BT 36.0 既にちょっと鼻の奥が熱いような…?
  • 1806 BT 36.5
  • 2058 BT 36.4
  • 2227 BT 35.9 軽い頭痛と接種箇所の疼痛