アマチュア無線のロギングシステムを構築したときの設定メモ

概要

昨年10月の再開以来、無線のログには airhamlog を使わせてもらっていたが、eQSL との連携に難があったので、一念発起して rumlogNG (以下単に rumlog と表記)に変更した。ついでに LoTW にも登録して、更新記録の同期をとれるようにした。iOS 対応には ramlogNG と同じ作者による rumlogNG2go を使い、iCloud sync したログを更新後に MacBook 上の rumlog で logbook に移し替えることにした。

この記事は自分の備忘録用であり、主に移動運用したときにどうやって rumlog/eSQL/LoTW を連携させるのかをメモする。

rumlog と eQSL/LoTW における logbook/account/所在地の関係

先に結論を書くと、以下のような関係にしておくとよい。

  • rumlog では、移動地ごとに別の logbook を作る
  • eQSL では、移動地ごとに別のアカウントを作る(参考: eQSL.cc、移動局用にアカウントを追加)
  • LoTW では、移動地ごとにに別の「局の所在地」を作る
  • eQSL/LoTW はグリッドロケーター・JCC (JCG) を設定可能なので、市郡ごと・場所ごとにアカウント(所在地)を別に作る

というわけで、例えば私の最近の例だと、logbook/eQSLアカウント/LoTW局所在地は以下のようにした。

  • home
  • 1010_kusadoyama (町田市の草戸山)
  • 110113_takaosan (横浜市の高尾山)

草戸山の logbook の設定を例にすると、まず rumlog における設定はこのようになる。

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注意すべきなのは eQSL で、ここの "User name" には、ポータブル表記も含めたコールサイン (JK1CQY/1) を設定しておく必要がある。さもないと "Location nick" に書いたアカウントにアップロードされず、home 用のアカウントにログがアップロードされてしまう。eQSL のアカウント設定(My Profile)の中で、rumlog に設定すべき値は以下の赤枠内の情報になる。

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rumlog の設定画面に戻ってLoTW 側について。LoTW の Location は "Ask for" に設定しておけば、実際のアップロード時に LoTW のサポートプログラム TQSL がダイアログを開いて、局の所在地がどこなのか聞いてくれる。そこで、TSQL では事前に必要な「局の所在地」を定義しておく。

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